映画「007/慰めの報酬 」

初めて心から愛した女性ヴェスパーが自分を裏切り自らの命を絶った前作『007/カジノ・ロワイヤル』のラスト1時間後からはじまる今回。ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)はヴェスパーを操っていた組織を探り、ひとりの男を追いかけていた。
彼女が闇の組織に利用されていたからだった。
オープニングは高級車アストンマーティンとアルファロメオの凄絶なカーチェイスが15分ほど。恋人を自殺に追いやった男を拉致してきたボンドは、上司M(ジュディ・デン)と真相を暴くため、ヴェスパーを操っていたミスター・ホワイトを尋問中、MI6内部の裏切りにあう。
やがてその黒幕を追ううちにハイチに飛んだボンドは、ボリビア政府の転覆をクーデターで企むメドラーノ将軍を利権と引き換えに資金援助する国際的企業のCEO・グリーンにたどり着く。捜査の過程で出会ったカミーユ(オルガ・キュリレンコ)を通じ、組織の幹部ドミニク・グリーンに接近。慈善団体代表という表の顔を持つ彼が実は、その天然資源の完全支配を目論んでいる事実を突き止める。
そして、自分と同じように愛する家族を奪われた過去を持つカミーユと行動を共にし、次第に惹かれ合っていく・・・・。
自分の任務と復讐との葛藤で理性を失いかけるボンド。CIAや英国政府までも取り込んだ巨大組織を追い詰めることができるのか
ボンドと目標をひとつにする謎の女カミーユを演じるのは「ヒットマン」でミステリアスな魅力で好評だったウクライナ生まれのオルガ・キュリレンコも、ベットシーンこそないがアクション等魅力的。悪役はフランスの『潜水服は蝶の夢を見る』の、マチュー・アマルリック。MI6の女性諜報員役のジェマ・アータートンもいい。元同僚のマティス役のジャンカルロ・ジャンニーニ、CIAのレイター役のジェフリー・ライトと脇役陣もいい。
もはや以前のように敵が明確でない現代何が正しくて誰が味方なのか判然としない。
善と悪の境目が限りなく曖昧になり、MI6にもCIAにも内通者がいる現状では、信じられるのは己の良心のみ。
映画は強欲とテロが支配する21世紀には、人間の理性や真実ですらもはやゆらいでいる今の世界を象徴しているようだ。
冒頭の高級車のカーチェイス、海上のボート同士の激突シーン、輸送機対戦闘機の空中戦等超人ボンドの生身のアクションは臨場感一杯で見るものに迫る演出はクレイブボンドの 魅力充分だ。プラザのドレス。グッチのスーツ。ロケ地はロンドン、パナマ、チリ、イタリア、メキシコ、オーストラリアの6カ国。無駄を排除した脚本で早い展開、ストーリーが解りにくい部分もあるが非情でタフな007が楽しめました。
マーク・フォースター監督作品


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